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華氏451のstのレビュー・感想・評価

華氏451(1966年製作の映画)
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焼く前に積み上げられる本、ボロボロこぼれ落ちてて笑った。あとオスカーウェルナー含めファイヤーマンたちが現場に向かう時、まあまあな速度の消防車に支えもなく直立してるのがシュールすぎる… 作品に通底するのは全体主義への批評性(多用される赤色、ナチを思わせる制服、焚書と記憶操作…etc)。

「なぜ本を焼くの?」「仕事だからさ」

機械的に均整の取れた街と部屋に住み、機械的に視聴者リアクションの正誤を判断するTVプログラムが流れ、モンターグが指名手配された際にも機械のように動き出す人々。逃げ場としての"本の村”。ユートピア。”モノレール”に象徴されるように単一の道を往復する都市に生きる人々とは裏腹に、縦横無尽に行き交う森に生きる人々の姿が美しい。
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