たりほssk

トリコロール/青の愛のたりほsskのネタバレレビュー・内容・結末

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

トリコロール三部作、青:自由
すべてを失ったと思っても、それを望んでも望まなくても、生きている限り人生は動いていく。コーヒーを吸いとる角砂糖、ペットボトルを捨てるのに苦労する年老いた女性、子どもを産んだねずみ……いろいろなモチーフを織り交ぜながら、ジュリーの人生が少しずつ少しずつ再生していく様子が丹念に描かれる。
テーマカラーの青が基調となった映像が美しい。青いシャンデリア、プールなどとても印象的だった。
最後ミシェルが夫の愛人に対してとった行動は筋が通っていて、それは希望には違いないが、だからと言ってミシェルが完全に救われたようにも見えなかった。全体的に表現の眼差しが厳しく、緊張感が抜けなかった。
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