ぼぶ

ニキータのぼぶのレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
4.6
ずーっと観たくて観ていなかったのを、やっと鑑賞。
不良少女が警官殺しの罪で捕まる→限られた環境で戦う力を見出される→服役中に死んだことにして、暗殺者として訓練を受けて、世仮の姿を得て国家組織の暗殺者に…というお話。

レオンを観てからだからか、その原型を感じるというか、すごくルーツを感じる。
登場人物みんなが、どこか感情が希薄で生きている人形みたいなとことか。
あと誰のどこ視点やねん!というカメラワークも。
でもそれにドキドキや色んな感情が煽られるのだから、本当リュックベッソンがキレキレの頃の作品といった感じ。

ニキータは最初の頃ホント薄汚くてオーラも無く、主人公感もなくて…というのが、段々と美しく、有能な、でもちゃんと人間味が溢れてる魅力的な女性になっていって、どんどんと引き込まれていった。
ストレートに感情表現出来るの、素敵だ。
初の外出で誕生日ディナー→サプライズなプレゼントに愛が爆発したら、それは実は卒業試験…の時のボロボロのドレス姿とか本当に美しかった。

銃撃戦や、甘いラブラブシーン、愛を知ってからの葛藤…なんかも良いけど、泣きながら泡風呂から狙撃銃を出したり、うまく笑えなかったり、それが(おばさんじゃなくて)彼のおかげで笑えるようになったり、女としてルージュをひくようになったり…なシーンが良かった。

そして特にこの作品のラスト、僕はすごく好きだけど、何パターンも考えられるし、こりゃ評価分かれて物議を醸すぞ〜と思いながらネットを覗くと正にそうだった。笑
でも、こういうラストだからこそ、我々に広く裁量が与えられていると思うと、また映画は何倍にも面白くなると思うんだよなぁ。

スーパーでレジ打ちのバイト始めたくなる一作。
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