秘密工作員に仕立てられた不良少女ニキータの物語。
ニキータを演じたアンヌ・パリローはやっぱり素晴らしい。
暗殺者の孤独、そしてマルコとの愛の間での葛藤を見事に演じています。
暗殺者として極限の訓練(アクション)と、後半の究極の愛。
そんな前後半とギャップが変わる物語の描き方も上手く、違和感なく入り込めた。
そして彼女の恋人、マルコの一途な気持ちに心動かされます。
現実あるわけが無い物語なのに、人間臭さが凄く伝わる作品。
やっぱり人ってこうなんだ。愛ってこうなんだと噛みしめて鑑賞して欲しい。
音楽やファッション等、フランスらしい仕立てのこの雰囲気もお気に入り。
『レオン』だけでなくこの『ニキータ』もリュック・ベッソンを語る上で是非とも押さえておいて欲しい大切な一本だと断言できます。