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ルパン三世 ルパンVS複製人間のArts0001のレビュー・感想・評価

4.3
今なお放映されるのには理由がある

金曜ロードショー鑑賞記念レビュー。

何度見たか分からないほど見た作品ですが、何度見ても面白いのは刷り込みがあるからか?嫌、違うと思いたい。。。
そのためこれを機会に理由書いていってみます。

■何と言ってもテンポの良さ
この映画は冒頭から観客を飽きさせないスピード感のある展開がとにかく良い。

主役であるルパンの死?で観客のハートを掴むと、そこから謎の敵マモー登場。ヘリコプター、大型トラックによる必要な追跡攻撃。不二子ちゃんのお色気もありつつ、最後は敵本拠地に乗り込んでの死闘。本拠地の大爆発。
テンポの良さや演出で気持ちの良いところがたくさんあり最後まで飽きずに観られるところが良いです。

■敵役の良さや、スケール感の大きさがイイ!
どこかのレビューでも書きましたが作品は敵役が良いとめちゃめちゃ良くなると思っています。

悟空に対するフリーザ、バットマンに対するジョーカー、半沢直樹に対する大和田常務。
良い作品には良い敵役が必ずいますし、今回の敵役マモーもかなり良い。

まずビジュアルの不気味さが良い。紫色の老人風の容姿、顔色も悪い。一度見たら絶対に覚えるビジュアル感が良い。
加えて超常的な力をもっていて、自信を神だと名乗り、クローン技術を使って何百年もこの世に存在し続けているというクレイジーさも相まってルパンシリーズ最高峰の悪役と言って良いでしょう。

■演出が不気味。ショックシーンこそ映画のスパイス
前述したマモー自身の不気味さと相まって要所での演出がとにかく不気味。
墓場のシーンから声だけが聞こえたり、空中からスッとマモーが現れる演出。
絵画を思わせる世界観から急にその絵が動き出し、何の意味があるのかルパンを先導して行くシーン。
最後にはマモーの黒コゲシーンや巨大脳みそ登場等、とにかく映画全編を通して雰囲気が暗かったり追い詰めてくるような演出があったりするのが良い味を出していると感じる。


他にも台詞回しが良いところやOPのカッコ良さEDのトンデモ感w等言い足りない部分が多いほど中身の濃い映画ではあるので、古いからと食わず嫌いにならずに見てほしい作品です。
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