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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのArts0001のレビュー・感想・評価

2.5
原作再現だけ意識してもダメ、全体でうまく行ってない

映画って別に原作から逸脱したり、再解釈するのは問題ないと思ってますし、むしろガンガンやってほしい派です。

その観点から見て。ダメでしょうこの映画。
放映時間2時間無いのが信じられないくらい長く感じる。

まず、ミラジョボビッチのバイオハザードからイメージを刷新したかったのは分かります。
ただ、冒頭の話運びが退屈すぎる。
ガンアクションじゃなくてホラー的な見せ方に寄せたかったにせよ、もっと強烈なショックシーンやホラーシーンを引きにすべき。

全体的にゲーム原作へのリスペクトはしっかりしていたと思いますし、これがやりたかったというのは感じました。ゲームで出てきたシーンを無邪気に再現してみた。って感じです。
ただ、全体的にそこで思考が止まってます。
そのほかの演出がザル。

ダメな映画の共通点に無能な奴がなんかミスして物語が進んでいくという共通点があるのですが、この映画も同じ。
音楽聴いてて周りの音が聞こえない奴と、運転中のよそ見が2回ずつ出てくるあたり無能演出のダメ映画感でてます。

一生懸命原作再現してるのに、なぜか安っぽいC級映画感が最後まで抜けないのはそのせいでしょう。演出が安いし、同人映画並み。B級と言えない悲しさがある。

あちゃーと思ったのが、電気が消えるシーンと付くシーンでショック演出してるところ。映画館でならまだ分かるが、こういうアトラクション的な魅せ方は家で観てるとしょうもない。
せっかく原作再現頑張ってるのに、こういった魅せ方に着地してしまうと作品の評価として下がるよ。

誰も幸せにしない作品。
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