ゾンビ映画として100点
ゾンビ+コメディという切り口で作成された映画。
観る前までは地雷臭プンプンですが、観て損のない作品です。
主人公達は適齢期を過ぎたボーイスカウトの3人組。適齢期を過ぎた、というのは3人の中の2人はもう高校生だしボーイスカウトを辞めたいと思ってる。そんな3人組がゾンビの世界に放り込まれたら？という話。
まず、冒頭の演出や良き。
ゾンビのウイルスらしきものの感染がどのように撒き散らされてしまったのかを、ユーモアを交えつつ表現。
自動販売機で物を買いたい男とゾンビに襲われている男の対比をカメラワークで面白く見せるところがグッド。
次に、この映画はゾンビ映画の皮を被ったボーイスカウト訴求映画だったりする。（団体からいくらかもらってないか？）
これがゾンビ映画としてすごく新しい切り口になっている。物語の中ではボーイスカウトは馬鹿にされる対象なのだが、ゾンビに襲われ始めた時のボーイスカウト能力の発揮による切り抜けが心地よい。
木を削って武器にしたり、外れたタイヤを即座に直したり。
最終的にゾンビを殺す武器を調達しに行くのがホームセンター。
彼らにとってはコマンドーよろしく、ホームセンターはガンショップ並の武器庫。DIY力を存分に発揮して、ゾンビ達に対抗する武器を作る。
ちゃんとお下品にしてるところも良し。
オッパイがポロンポロンでる。イチャイチャしてるカップルが不幸な事になる。オ○ン○ン系の下ネタもちゃんとやる。
ゾンビ映画の様式美をちゃんとやっていく優等生的演出が良い。
全体的にカラッとしてるところも良い。
ゾンビ映画は気味が悪くて救いが無いのがスタンダードだったが、コメディなのでちゃんと勧善懲悪的な解決に導いてるし。
物語の解決と好きな女の子とのゴールがイコールなのも好感が持てる。
最後に。放映時間も良い。
大体1時間半くらいで終わるテンポにまとめてるので話運びが良いし、退屈しない。
ファミリー向けにはできないけど友達とワイワイしながら観るのに良い映画だと思う
