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私の愛したゴーストのkissenger800のレビュー・感想・評価

私の愛したゴースト(1990年製作の映画)
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ダメと知っている作品をわざわざ見る自罰プレイ。
30年ぶりぐらいの再見ですが、全世界的に評価が低いのもごもっとも、アクションやりたいのかハートウォーミングがやりたいのか何。って「虻蜂取らず」ってことわざを具現化した神のような作品で(=冒涜)。
でも、これでも元の脚本だとデンゼルが演じた「弁護士」は、pimpすなわち売春婦の元締めだったんですよ。おかげで誰もキャスティングできなかったんです。
公開された1990年といえば『ゴースト/ニューヨークの幻』『プリティ・ウーマン』『ホーム・アローン』が興収トップ3の年で、って言えばだいたい雰囲気わかると思うんですが、アフリカン・アメリカンの俳優がメインで活躍する同年公開作は『ドライビングMissデイジー』『48時間PART2/帰って来たふたり』つまりマジック・ニグロかコメディだったわけ。
これも、その両要素を満たそうとしてダダ滑っているという意味では、まさに時代の申し子ではある。

……みたいなデンゼルのキャリアを俯瞰して見る関心あるひとにのみ、意義が残る作品です。よろしいですか、私は警告しましたからね。
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