映画鑑賞のおさる

ドラえもん のび太のワンニャン時空伝の映画鑑賞のおさるのレビュー・感想・評価

3.0
劇場版ドラえもんの第25作。

大山のぶ代版の映画ドラえもんの最終作。のび太と、のび太が拾った捨て犬ハチの時空を超えた友情を描いた物語。

昔、観たときはもっと楽しくみることができたのだが、大人になって心が汚れたせいか、はたまた疲れていたからなのかわからないが、過去に鑑賞したときほど感動できなかった。

それでも、藤子さん没後のドラえもん、特に22作目以降の作品は、内容的に失速気味だった中で、最終作で意地を見せたとも言える作品になっていると思う。

「明日、また会いにくる」と言われて健気に待ち続けたハチのことを思うと切なくなる物語で、ここ数作の映画ドラえもんの脚本と比べるとかなり良くなったように感じる。

また、のび太とハチの友情に焦点が当てられていてストーリーを邪魔する余計な要素があまりなかったのもよかった。絵のタッチもこれまでよりもかわいらしくなっていて、作品の雰囲気にマッチしていたと思う。

再鑑賞で以前ほど心から楽しめなかったのは残念だが、大山版ドラえもんの最終作を飾るには相応しい一作だと思う。心が疲れていないときにもう一回再鑑賞してみたい。

【冒険の舞台】
 3億年前の世界

【キーになるひみつ道具】
 タイムマシン