このレビューはネタバレを含みます
話としては導入の失踪事件調査から、別の連続殺人の手掛かりにつながる展開。
プロット自体はどこかで見たようなものの組み合わせだけど、主人公であるミカエルとリスベットというタイプの違うコンビのバディ・ムービーとしての構成は良いね。
原題は「女を憎む男」という意で、本作の事件に関連したタイトルになっている。
女性が虐待・レイプ・快楽殺人などの被害者として描かれるテーマはなかなかハードだけれど、作品としてみると素直にミステリーとして楽しめる方が先に来ていると思う。
まあリスベットの後見人のくだりは、あまりに絵に描いたようなゲス野郎の話なのでちょっと強調しすぎなような気がしなくもないが。
2時間半の作品なので、時間的には少々長め。
でもテンポよく話が進むので長さを感じる様な間延びした部分は無いかな。
むしろリスベットについては、後見人の話よりも、出自やどうやって今のスキルを手に入れたかとかをもう少し見せてほしかったかも?