茶一郎

カールじいさんの空飛ぶ家の茶一郎のレビュー・感想・評価

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)
3.8
カールの人生と妻エリーとの死別を冒頭10分間で丁寧かつスムーズに描写することで後半の「いいさ、たかが家だ」がドシンと来る。
散々言われている犬の毛並み表現は「トイストーリー」と比較して見ると技術革新が感じられます。
葛藤の後、妻からのメッセージ「新しい旅に出て」ここでもう一度、冒険を始める主人公に感動。(さりげなく貯金箱を壊すカットを入れている辺りが最高です)
序盤は、人の死や痛み(骨折)を描くことで物語のリアリティラインが曖昧になっているような気がしましたが、サスペンス部分をより強くする効果もあり必要だったと思います。
妻の死を受け入れ、旅の友を得て成長したカールはもう一度、新しい冒険に出るのでしょう。
茶一郎

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