Longsleeper

道のLongsleeperのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.7
貧しい時代のイタリアで、ひねった展開はないどころか、ネットもテレビも電話も出てこなくて、ザンパノはただのDV野郎で、ジェルソミーナはそれに抗う力もないのに、心に絶対的な爪痕を残す映画。
イル・マットという人物の不可思議さがまた盤石の威力で二人の趨勢に影響を与えていく。
キリスト教徒じゃないけど、神の愛は信じぬ者にも及ぶ、というフェリーニ監督の言葉の意味が何となくわかる。
その時に差し出された愛をどう受け取るかが問われるんだとザンパノの荒れようを見て思う。
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