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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのwombatmanのレビュー・感想・評価

3.5
ジェダイの騎士は滅私奉公。どうもそのような厳しい掟がたくさんあるらしいことがクワイ=ガンとオビ=ワンのやり取りから見て取れる。だが、常に懊悩や葛藤に直面しながら厳しい選択を迫られている…という彼らの心情はノベライズを読んで初めて理解できた。SW以外でルーカスが監督業から足を洗っていたのも納得ができるほど、人物描写は描き足りていない。
その代わり、CG技術を駆使した銀河共和国の描写はどれも瑞々しい。本筋と関係なく熱狂的に興奮させるポッドレースは四半世紀を経てリメイクされた「アメリカン・グラフィティ」のようだ。
ルークとヴェイダーの対決に想いを馳せながら観るラストのライトセーバー戦。最盛期のジェダイ文化とはこれほどのものかと唸らせるような描き方はリアルで、クラシック音楽でいうところの古楽のようなものか。
再びトリロジーに着手し、6作の幕開けだけをひたすら語った作品。嫌な予感を撒き散らすジェイク・ロイドは本当に可愛かった。
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