wombatman

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのwombatmanのレビュー・感想・評価

2.5
印象に残るシーンも幾つかあるし、オールデン・エアエンライク、エミリア・クラーク、ドナルド・グローヴァーのメイン3人の若さ、未熟さ、残酷さ溢れるキャラクターは人間味を感じさせるほろ苦さがあった。
ただし、ドラマとして何を描きたかったのかが分からない不思議な映画で、いっそのことスター・ウォーズではない架空のSF西部劇と言ってくれたほうがまだ作品としての落とし所が見つかるかもしれない。
それまでの40年間、映画、コミック、小説、アニメと世界を拡張してきたスター・ウォーズ。中でもハン・ソロに関しては登場した時点で既にキャラクターとして完成されていたこともあり、その出自に思いを馳せるのはファンの愉しみでもあった。
本作はそれらを丁寧に場面を設定しつつ描いていく。はっきりとファンに向けて作られていることが分かる脚本となっている。
ただし、それをありがた迷惑だと受け取ったファンは多かったのではないか。わざわざ公式の映画にする必要があったのかと(それほどまでにスター・ウォーズを映画として描くことは簡単なことではないと考えている)。あちこちに隠されたイースターエッグ。卵を探す映画、という域を超えてはいない。
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