wombatman

スター・ウォーズ/最後のジェダイのwombatmanのレビュー・感想・評価

3.5
ルークの最期。夕暮れと共に力尽きるシーンは落涙せざるを得なかったし、すごいものを観たという鑑賞後の感覚は今でも思い出すことができる。何かを始めるために何かを終わらそう…日本のバンドがよく歌いそうなことで、そういう感覚は否定しないが、スター・ウォーズという映画にそんな決断を迫られるとは思わなかった。
そして、2023年2月現在、結局この映画からは何も始まっていない。この映画はスター・ウォーズの重要な文化を幾つか破壊した。だが何も再生しなかったのだ。
スノークがああいう退場をしたせいで、カイロ・レンのヴィランとしての伸び代も止まってしまった。続くレイとの荒ぶる共闘シーンは9つのエピソードの中でも屈指のアクションを魅せるが、アクションとストーリー運びが断絶しているせいで感情が通ってないようにさえ見える。
観客に驚きを与えようとすることが目的なのかと思うほど、スター・ウォーズを観たいという願いの裏をかき続けた凄い一作。
前作のハン・ソロに続き、今作ではルークが死んでしまった。
wombatman

wombatman