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ロング・エンゲージメントのhideharuのレビュー・感想・評価

ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)
2.9
2017.12.12 DVDを再見。
イギリス劇場公開時には映画館で鑑賞。「アメリ」効果でアメリカやイギリスでも初登場はベスト10入り(外国語映画ではそれなりの快挙)。

前日に「天才スピヴェット」のDVDを見た流れでDVDを探し出して再見してみた。
オードリートトゥは嫌いじゃないけどこの役には歳を取りすぎてる。ギャスパーウリエルより1つ年下という設定は無理がある。
マリオンコティヤールはこの映画で一気に脚光を集めて知っての通り今ではハリウッドで一番活躍しているフランス女優になった。

映画は戦争で行方不明になった恋人の死が受け入れられなくて何か手掛かりはないかと奔走するヒロインの話。
監督も反戦映画ではないと断言していたけど確かに陰惨な語り口ではないもののヒロインが恋人の行方を探るうちに観客は戦争の悲惨さを思い知らされると思う。

ヒロインも前向きな性格で、周りも明るく愉快な人々であり、相変わらずの可愛らしいものに溢れた画面作りのお陰でラズロマンス映画であるとして何とかな見れる。

個人的には70年代の開発でショッピングセンターになる前の市場だった頃のレアールが再現されてて、良いものを見た気になれた。更にそのシーンではサプライズ的にジョディフォスターも出てるし。彼女もソルボンヌ大学に行ってたくらいだからフランス語ペラペラなんでましょうね。

余談ですが以前イギリスのドキュメンタリーで見たことがあるけど敵前逃亡や命令無視などで処刑された兵士は具体的な割合は忘れたけれどショックを受けるほど多かったと記憶している。イカレた世界であると思う。
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