こたつムービー

ウィッカーマンのこたつムービーのレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
-
今年最初はウィッカーマン。実家にて。笑
大昔ぶりの再検だ。(つまりほとんど忘れてる)


傑作。


ラストが本当に素晴らしい。
あのクリストファーリーの笑顔の謳いあげったら!そして(今見るとダニエルクレイグ似の)主人公の魂の叫び。いやーホント素晴らしい。

「沈黙」での殉教と同じ純度を感じ、こんなに人間の尊厳を問う映画だっけ?と心新たに。つまり人間が絶対絶命の状況下で「覚悟」した時、いや覚悟「せざるを得ない」時の信仰心と尊厳について語っている。主人公はただ◼️のではなくカソリックを背負い◼️のだから。(そもそも人身御供、その瞬間自体に宗教的興味が尽きない。)


またストーンヘンジを(土地柄堂々と)使いキリスト教以前の多神教かつ太陽信仰を描くことで、それこそ一神教(キリスト教)への批判精神も込めている。彼らにとっては「新参者」に過ぎないのだ。

という感慨に、オレもオトナになったんだな、と感じた。

あと自分なら信心深くないので一夜目のノックノックでイチコロだ(?)。それと警官がお初の現場いくときは相棒とバディ組んで臨まなきゃダメよー、なんて思ったのも自分がオトナになった証拠だ。笑。まあ少なくとも「ミッドサマー」はこのオリジナルに遠く及ばないね、というのが自分の評価。