ぶちょおファンク

王様のためのホログラムのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

王様のためのホログラム(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤2.5 終盤★3

トム・ティクヴァ監督といえば
赤毛の女性がドイツの街中を縦横無尽に走る『ラン・ローラ・ラン』で一躍有名になり、
ちょっと変わった『パフューム』や
ウォシャウスキーと共作で
本作でも主演トム・ハンクスの『クラウド・アトラス』なんかがあり、
多分『ヘヴン』と『ザ・バンク』も観てると思うけど全く内容を覚えていない…。
だから近年は忘れないようにこうしてここに感想を長々と書いてるんやけどね!(笑

タイトルにもなってる“王様 King”を
文字通りサウジの王ととるか?
はたまた“神”なんてのもありでは?
もしくは“主人公”や“観客”ってのはどうよ?
まあ個人でどうとでも受け取ればいいんですけど、
その王が見るモノ、見せるモノはカゲロウのような、
ホログラムのような、
人生はそんな幻のような…?

印象的締めくくり“太陽”と“月”の模様、
自分の人生哲学が“陰陽”なんで、
そういうのを孕んだ点は好みですが、
アメリカとサウジの異文化でのビジネス、
そしてこゝろの交流、
“背中のコブ”や
“平和に暮らしている羊の群れに一匹の狼”
っといった寓話的な婉曲表現や暗喩、
それらが文化だけではなく経済にまで及んでいるのが
ちょっと説教臭く感じたかな…まあ皮肉なんでしょうけどね…。

時間が経ってからもう1回観直して、
感想をもっと明確にしたい、
ぼんやりと揺らめくホログラムのような内容の作品だった!

2018年85本目