T太郎

スリーメン&ベビーのT太郎のレビュー・感想・評価

スリーメン&ベビー(1987年製作の映画)
3.9
869
久しぶりに鑑賞した。

80年代のコメディだ。
単純に面白かった。
心暖まるハートフルコメディである。

物語の主人公は、ピーター、マイケル、ジャック。
3人の独身貴族だ。
広い広いマンションで同居している。
仕事面は充実しており、私生活も自由気ままに独身生活を謳歌している。

ある日、3人が暮らす部屋の前に赤ん坊が捨てられていた。
置き手紙によると、ジャックが父親だという。
ジャックにとっては寝耳に水だが、心当たりはあるようだ。

3人の生活が一変する。
女性をお連れ込みする生活から、赤ん坊中心の生活へと変わったのだ。

オムツを替えたり、ミルクを飲ませたり、夜泣きに対応したり・・・
世のお父さんお母さんがしている事を3人でやっていく。

しかし、慣れない事の連続だ。
最初は失敗ばかりである。
彼らは疲労困ぱい、もうグッタリなのだ。

しかし、彼らにグッタリしている暇はない。
赤ん坊は終始ぐずるのだ!
ぐずる事が彼らの仕事なのである!
その仕事に対して、対価を払う責任が親にはあるのだ!

・・・なんか、いい事を言ったような気になった。
さすが私だ。
実に気分がいい。

是非ともメモしていただきたい。

・・失礼。

とにかく3人は、赤ん坊のお世話をするうちに父性に目覚めていくのだ。
この過程は必見だ。
微笑ましくもジーンとくる場面が、さらりと描かれている。

是非、観ていただきたい作品だ。
笑いながら泣ける、いい映画なのだ。

まあ、誰もが予想できる展開ではあるかもしれない。
だが、そんな上から目線で論評する事自体が、的外れであろう。

良いストーリーはそのまま素直に受け入れた方がいいのだ。

トム・セレック、スティーヴ・グッテンバーグ、テッド・ダンソンが主演だ。
80年代の人気俳優である。

トム・セレックは当時、最もセクシーな俳優として人気を博していたと聞いた事がある。
その前はバート・レイノルズである。

二人の共通点は口ひげだ。
私は俄然、奮起した。

よし、俺も髭を生やそう。
きっとモテるはずだ。
他は全く遜色ない。
いや、むしろ勝っていると言えよう。

髭さえ生やせば・・・・
俺だって・・・


数週間後、私の鼻の下には、まばらで薄汚れた黒もやしが生い茂っていたのであった。

        完

(なんか汚いな。黒もやして何やねん)
T太郎

T太郎