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トウキョウソナタのroppuのレビュー・感想・評価

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)
4.3
道の合流点でよく会う親子や、家庭に寄り続ける母親、そしてあまり帰ってこない息子たちの絶妙な調和がとても気持ち悪い。

そして割と序盤からじわじわと浸透していく虚構や破壊。

"君は俺を無視していい、俺も君を無視する。"のセリフだったり、失業のプロたち、泥棒と社会から逃げ回るシーンなんかは、この気味の悪いリアリティからの脱却を感じさせる。
ちなみにその運転シーンはよく見る"古い"映画のそれのようで、なんだか哀愁も漂わせているようだ。

最後の再生は泣く他ない。
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