ハタケ

1900年のハタケのネタバレレビュー・内容・結末

1900年(1976年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「シャンドライの恋」が良かったからこの監督の他の作品も観てみよう、と思って早3年。ようやく観た。しかもデニーロ目当てで。

変態映画だと聞いていたから期待して(!)いたのに、私に言わせりゃそこまででもなかった。
性的な場面や動物虐待や糞の場面をカットせずにギュギュッとまとめて2時間とかにすれば、確かに変態映画だったかもしれない。
いかんせん5時間は長すぎる。

プロパガンダだとも聞いていたが、どちらかといえば大河ドラマという感じだった。
社会主義だのファシストだの言いまくってたし、最後にはカメラ目線で訴えてたしで、まぁ確かにプロパガンダだとは思うけど、いかんせん長すぎて(笑)、イタリアの歴史を描いた大河ドラマだった。

デニーロ目当てで観たのに、肝心のデニーロの役が、何を考えているのかわからない(たいして何も考えていなくて、流されていただけかもしれない)。なのでイマイチ存在感なくて残念。

オルモは筋通ってて頼もしくて良かった。

オルモとアルフレードの対比なのはわかるんだけどね。

一番名演技だったのがドナルドサザーランド。素晴らしい悪役ぶりだった。最後の方頭の形なんか変だったけど。

レジーナが一番キ◯ガイっぽくて、アッティラとお似合いだった。

結婚する前のアダがメンヘラすぎてイライラした。結婚してからのメンヘラ具合の方が気持ちわかる。
めちゃくちゃ美人だけど声が低くて、それが逆にセクシーだった。

そういえばコカイン吸った後のダンスが金持ちの道楽って感じで良かったな。
馬にコカインなんて名前付けないであげて。

人民裁判の時にブリッジみたいに入るヴァイオリンとアコーディオンの軽快な音楽なんなの?(笑)ネタみたいになるじゃん。本当にあんな風にやってたの?調べられたら調べてみよう。

豚は「この後スタッフが美味しくいただきました」を期待して許すとして、猫は本当にマジで勘弁だなぁ。全映画、ぬいぐるみかCGにしてほしいと願ってる。

おじいちゃんになってもなんだかんだ戯れあってて、微笑ましいは微笑ましいんだけど、「何だよこれ」という気分になった。ラストも奥深いんだかそうでもないんだか。

プロパガンダなんだか歴史映画なんだか、奥深いんだか奥深くないんだか、何をやりたかったのかイマイチよくわからない、変態映画というよりは変な映画だった。
ハタケ

ハタケ