ねまる

真夜中の弥次さん喜多さんのねまるのレビュー・感想・評価

真夜中の弥次さん喜多さん(2005年製作の映画)
3.7
Surreal Samurai Gay Musical
ってタイトルで動画が一部Upされてて、その標語に今っぽくてワクワクしてたら、なんと2005年の映画なの。誰だよ、こんな20年早い企画撮ってたの?と思ったら、クドカン。宮藤官九郎の初監督作品。

Filmarksの評価☆3.1と低めだけど、米Rotten Tomatoesでは87%、iMDbでも海外での評価がエライ高いんだけど、日本には20年早かったんだな。

お伊勢参りの旅の途中で出会う宿場ごとの豪華ゲストたちとぶっ飛んだ物語。大森南朋や井浦新、妻夫木聡まで出てくるんだよ。あとはすんごい楽しそうな(七之助の)パパ。夜でもアーサー!

馬鹿馬鹿しさと同義な可笑しさが、切なさや愛おしさと上手く共存しているんだよね。
ただただ真っ直ぐな弥次さんの、喜多さんと逸れた途端メソメソ泣いちゃうとことか、マイノリティであることでの過去やそうでなくありたいと思っちゃう喜多さんとか。
綺麗なところだけ切り取った美しさではないからかな。

後半、阿部サダヲが動き出してから、Surrealさは増していくんだけど、私はこれが好きで。
自分でもびっくりなんだけど、泣きながら見てた。

ZAZEN BOYSの曲も良いし、ぐっさんのお茶だしソング、ヒゲの花魁も含めて、歌も良いし、この映画もしかして私すごい好きなのでは???
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