吉田コウヘイ

河内山宗俊の吉田コウヘイのレビュー・感想・評価

河内山宗俊(1936年製作の映画)
5.0
障子に手をやり、俯く原節子の横顔。奥の庭には、粉雪が降り積もっている。

このワン・シーンで、まだ発声もままならない当時16歳の原節子の壊れてしまいそうな、見つめるだけで涙が止まらなくなる美しさのその一点のみで、『河内山宗俊』は世界映画史に燦然と輝いている。