ルサチマ

女の香りのルサチマのレビュー・感想・評価

女の香り(1968年製作の映画)
4.8
面白すぎて嬉しい。物語映画制作映画の中でもとりわけ複雑なレイヤーが幾重にも重なるにもかかわらず、これが滅茶苦茶面白い。これぞアルドリッチ!冒頭でヒロインが、自分が演じることになるかつての女優を投影された写真を見つめることから始める語りの省略も堪らないが、さらにその直後ハリウッドの路地を歩くヒロインの歩行と停止の一連の動きが見事。この冒頭があまりに素晴らしすぎてその後の優れた演出の数々も若干霞んで見えてしまうのが贅沢な物足りなさだ。
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