しんご

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライトのしんごのレビュー・感想・評価

3.7
「ディパーテッド」の冒頭然り、スコセッシ監督の映画にはストーンズの「ギミ・シェルター」がよく使われている。それくらいストーンズに傾倒しているスコセッシが彼らの2006年のツアーをドキュメンタリー形式で監督した1作。

ライブ以外における本作の見所は奔放なストーンズのメンバーに翻弄されテンパる世界の巨匠の御姿笑。カメラ位置の関係で当日のセットリストをどうしても入手したいのにミック達に煙に巻かれて焦る監督がとにかく愛くるしい。ちなみに、監督がセトリを知るのはストーンズのライブが始まったと同時笑。「よし、1曲目だ!」でスタッフに急いで指示を出してから挿入されるオープニングナンバーの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」がもう最高。

キャパが3000人に満たない会場に18台ものカメラを導入したライブはもちろん迫力満点だが、そんな舞台装置と比べても見劣りしないミック・ジャガーのカッコ良さは異常。細長い脚をあり得ない程のスキニーに包み込み舞台をエネルギッシュに動く態はとても当時63歳には思えない。余談だが、スコセッシとミックは同い年である。

個人的には、「リヴ・ウィズ・ミー」におけるクリスティーナ・アギレラとミックの絡みがエロ格好良くて好き。
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