けーはち

ジェイコブス・ラダーのけーはちのネタバレレビュー・内容・結末

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争の帰還兵が悪夢を見る。それは次第に現実に侵食し、過去と悪夢と現実が綯い交ぜになって……

結論を言うと「劇中の出来事は夢で、現実にはベトナムで死ぬ直前」という夢オチなのだが(タイトルは旧約聖書のヤコブが夢に見た天国に続く梯子)、夢の多重構造で幻惑されながらその“核”となる過去のトラウマなどを発見し脱出する「インセプション」的な発想に、キリスト教+ベトナム戦争+陰謀論で味付けされたサイコホラー。その味付けはあまりにクセ強だが、カルト的な人気を博すだけの濃さがある。「ショーシャンクの空に」などのティム・ロビンスは童顔で高体格という風貌から苦しみ藻搔く主人公に合った存在感。「ホーム・アローン」で売れる前のマコーレー・カルキンも可愛らしい。