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ブリキの太鼓のKSatのレビュー・感想・評価

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)
4.3
割れるガラス、馬の生首、祖母のスカート、ウナギ、小人、鳴り響く太鼓。

ドイツの童話は色彩に溢れている。しかし、時に血なまぐさく、陰気で、グロテスクである。
本作は、まさにドイツの童話そのものであるかのような、容易く作れぬ大作である。

同年、カンヌでパルムドールを同時受賞した「地獄の黙示録」同様、戦争を皮肉った映画ではあるが、本作はもはやディテールのグロさ・エゲツなさが凄すぎて、戦争云々が吹っ飛んでしまっている。
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