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霧の旗のパピヨンのレビュー・感想・評価

霧の旗(1965年製作の映画)
3.9
山田洋次監督唯一のサスペンス映画ですかね?野村芳太郎監督の「ゼロの焦点」や「砂の器」では脚本を担ってましたけど。
1960年頃、九州の片田舎で金貸し老女の強盗殺人事件が起こり、教師の柳田正夫(露口茂)が容疑者として逮捕される。正夫は第一発見者であり、被害者から金も借りていた。状況証拠からも圧倒的に不利であったが、殺人に関しては無罪を主張していた。思い余った妹の柳田桐子(倍賞千恵子)は上京し、高名な大塚弁護士(滝沢修)に助けを求めるが、高額な弁護費用と多忙を理由に断られてしまう。失意の内に帰郷した桐子を待ち受けていたのは、兄正夫の一審での死刑判決そして、無実を訴えながらの獄中での死でありました。殺人犯の妹となった柳田桐子の、大塚弁護士への復讐劇の幕開けです····。
チョッと桐子の逆恨み的なところもありますが、大塚弁護士が独自調査の結果に無罪を確信してからの無行動には✕をつけますね。彼女の執念たるや!
この柳田桐子役はその後、山口百恵、大竹しのぶ、栗原小巻、安田成美、相武紗季、堀北真希····と、それぞれ比較して観たいかな。
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