空港で知り合った裕福だが鼻持ちならないエリートと俳優志望のキモイおっさんがひょんなきっかけで全米を車で横断する珍道中を描いたコメディ。「ハングオーバー」の監督がてがけただけあって？やりすぎ感溢れるくどいギャグが満載。
ロバート・ダウニー・Jr演じるピーターはいわゆるセレブで鼻持ちなら無い人物だが、妻の出産（デューデート）を5日後に控えて出産に立ち会うため飛行機に乗り込もうとするが、イーサンという気色の悪いおっさんとのトラブルのせいで搭乗拒否にばるばかりか財布を紛失してしまったことで、止むを得ずそのイーサンの車で妻が待つアトランタまで一緒に行こうとするが。。。
この映画はハングオーバーの笑いが好きな人なら楽しめると思うが、自分はハングオーバーは「笑わせようというサービス精神満載のせいであまりにもくどい」ので苦手だ。何でも笑いにするためか、日本のお笑いタレント同士のいびりのようにいらっとするシーンも多いが、この映画もそれにかなり近い。最初のうちのイーサンの行動が笑えると言うよりむかついてしまうのだ。
恐らく、これはイーサンに振り回されている奴をロバート・ダウニー・Jrが演じているせいかもしれない。彼は三枚目的なキャラだけど、べたなギャグやど真ん中のコメディには付いていけてないような感じを受けてしまうのだ。なので、鼻持ちなら無い人物のはずなのに、「イーサンひどすぎてピーター可愛そう」と思ってしまった。こう思って時点でとことん笑えなくなってしまう。
道中で二人が馴染んでからは安心して見れるが、今度はそんなに面白くなく単なるちょっとコミカルなロードムービーになってしまっている。
なので、悪くないのだがキャスティングがちょっと違ったのかなと思ってしまった。
