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オズの魔法使のAKALIVEのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
5.0
スコア1.0としてのレビュー

Roger Ebert大先生によると、George Lucas監督の『Star Wars』(1977)の登場キャラクターたち: 「黄金のロボット、ライオンの顔をした宇宙パイロット、車輪のついた不安定な小さなコンピューターは、『オズの魔法使い』のブリキ男、臆病なライオン、かかしによって提案されたに違いない」とのこと。

人物造形も含め、その魅力的な撮影舞台とは対照的に、残念ながら、映画としての出来は辛かった。フランス映画での「ミュージカル映画」が確立される以前の、アメリカ映画での「ミュージカル映画」の枠組みを、どうしても越えて/超えていかない。

映画として語り尽くしたのか、そこが疑問で仕方がない。それでも、私はこの映画をまた観るのだろう、いくつかの謎を残したVictor Fleming監督の『The Wizard of Oz』(1939)を私だって語り尽くしてはいないのだから。



スコア2.0としてのレビュー

私も今面白い話を思いついた Danny Boyleには負けないと思うので Mr. Boyle 3点マイナスだ🥉(スコア2.0)

これはDanny Boyle監督の『Yesterday』(2019)のレビューを書いている時のラインだ。

何を書いているのか分からないが、おそらく予定調和から軌道が大きく外れていく表現の素晴らしさについて書きたかったのだろう。そう、それを映画に求めていたんだろう。というのも、Danny Boyle監督の『Yesterday』(2019)は、アイデアの勝利であり、その1点を死守した結果、映画としては寄り道が出来なくなった、個人的には少々ツラい映画でした。

1990年代に『Trainspotting』を撮って、2000年代に『Slumdog Millionaire』を撮って、2010年代に『Steve Jobs』を撮った映画監督とは思えない。

そのことと多少同様の事、Victor Fleming監督の『The Wizard of Oz』(1939)も、原作者L. Frank Baum、挿絵画家W. W. Denslowの『The Wonderful Wizard of Oz』(1900)の方が、個人的には気になってくる。映画としての魅力に欠け、原作のイマジネーションの源泉に興味が湧いてくる。

表現の素晴らしさという視点から1つの好きなポップ表現をご紹介したい。George Lucas監督の『Star Wars』(1977年5月25日)が公開された数日後、1977年6月1日、Snoopyはスケートボードに乗って、ポーズを決め「JOE SKATEBOARD!」と宣言した。我々はこんな風にどこかで表現者同士が互いに影響され、自分が守ってきた表現の枠組みをふとして超える/越える瞬間を求めているのかもしれませんね。



スコア3.0としてのレビュー

これってTerry Gilliam監督の『Time Bandits』(1981)の元ネタやん❣️

作劇における引用・参照で押さえるべきポイントがバッチリ。ドアを潜り抜けていかなきゃ。パクったね。でも王道ですから、これは宇宙の摂理ですからね。と、まずはこんな書き出しから。

次に日本は京都が宇宙に誇る、
不世出のロックンローラー どんと 率いるバンド = BO GUMBOSのことを書く。

https://youtu.be/A76zntb14Jo

ボー・ガンボ!!!
ウーラッラッラッラ・ウーラッラ!!!
ウオ・ウオ・ウオ・ウオ!!!

🎶ゴキゲン🎶🎶🎶Stax Record🎶🎶Roy Orbison🎶🎶Bo Diddley🎶🎶Punk/New Waveこんなバンドが日本にいたのヤバすぎ🎶

おい🎵大丈夫か🎶ちゃんと書けるのか🎵🎵

ボ・ガンボス BO GUMBOS/ Hot Hot Gumbo 1992, 京大西部講堂. "ダイナマイトに火をつけろ & more"

先ずはこの映像を観て欲しいです。
頭がイカれているとしか思えませんし
何かやっているとしか思えない
でもってリズムが最高 歌詞が最高 それをオーディエンスに伝える歌声全般: フロウとデリバリーが最高に唯一無二。

いつだって

宇宙、銀河、地球、大陸と海、国、街、人々のどれもが捨て難い&どーでもいい

いつだっけ

あんなにアンタがRock'n Rollを信じたのは?地獄のような日々にも天国のような日々にもRock'n Rollはイヤホンから流れていた。
あ!そうだ。俺はRock'n Rollに救われやしなかった。そう、この音楽は、救済なんかじゃない。悩み苦しんだまま踊らせるものなんだ、と。それはThe WhoのPete Townshendの言葉だ。

あたってる

40:34からの「デリックさん物語」を観て欲しい。入門にして最高のハイライトの1つ。異論どうぞ。ではいきます。永井利充(ベーシスト)が歌う"サイケデリック"についての楽曲で、ベースのフレーズとリズムが組み立てている反復のグルーヴが主役の楽曲。しかしながらこの文章では やはり どんと(金髪ロン毛のヒトね)について書く。ここの どんとが訳分からない凄みがあんの。あ そうそう もうDr.kyon(黒髪ロン毛)は何も弾いていません。手元観て確認済み。聴こえてくるギターは どんとです。41:41から始まるギターの単音演奏が〜〜41:47 どこ行くの〜!??何が起こったかと言いますと
「1、2、 1、2、3、4 !!!」の声掛けを無視して
「1、2、 1、2、3、4 !!!」+ 1、2、3、4 (🤣爆笑) ギターが無駄に弾いているんですけれど、無駄じゃないんですね🥰。破綻してて、めちゃくちゃカオティックでどうなるの???とゾクゾクするんですがそれも〜42:22まで。そこに1本の音楽的筋を通すDr.kyonの「ジャーン」という🎸の音。これで締まったかと思いきや42:31〜42:34で、なぜか何故か、どんとの回りをぐるっと回るきょんきょん、なんでですか❓そんなことしたら どんとの足下でギター・シールドが絡まると思うのは俺だけでしょうか。もはやこれが沢山のオーディエンスの前できちんとショーをしなければいけないという、義務を放棄した瞬間である。そして相変わらず どんとは表情が…。そして43:48の岡地曙裕(ドラマー)の顔❗️ヤバいでしょ⁉️いやあスゴいな…んでその後の どんとのギターも。44:04の どんとの
アホみたいな 足ピーンも(👑of🧗🏾‍♀️'n🌪)。ほげ〜🌀💫🪐🌈📽🧶

🧶(最高)なのに💩(最低)

いやぁまさか💩のマークを使うとは。

ここまで書き尽くして浮かび上がる 熱量を、2、3秒で 放つんだからマジで凄い。。ごめんなさい、長くなり過ぎた。

2つの対象に共通するのは、予定調和からはみ出してしまうハチャメチャな表現について。

3.0は厳しいとは思うが、本作が後年に影響を与えた方の映画がこんなにも面白い(Terry Gilliam印である)のは、とっても興味深かった。



スコア4.0としてのレビュー

ついに観た!ダンボも観た!
これもまたティム・バートンの興味を反映させた映画の内容になっているんだろうな。

フリークたちの物語。

夢が現実に勝つ映画。

そんなティム・バートン印(テリー・ギリアム印でもある)を刻み込む最初の映画が、『オズの魔法使い』(1939)なのではないか。原作が既に名作で、その後の派生作品も数え切れず、最大の功績は「夢」への言及である。

映画として🎞は、評価しづらい(時代や技術の限界があるだろう)が、作劇としては、超革新的。そんな判断です。

でも、このヴィクター・フレミング監督の『オズの魔法使い』(1939)に関しては、やっぱり舞台の作り込みかなあ。プロダクション・デザイナーは、ジャック・マーティン・スミス、ウィリアム・A・ホーニング、マルコム・ブラウンの3人。3人共、キャリアのかなり初期の作り込みであり、ウェス・アンダーソンやティム・バートンのように、映画の世界に飛び込んだ、初期に既にその才能をスクリーン上に発揮させているところが似ている。「舞台の作り込み」魂🔥 リック・ハインリクス(❣️)、ボー・ウェルチ(❣️)、デヴィッド・ワスコ(❣️)、アダム・ストックハウゼン(❣️)ら、彼らに「舞台の作り込み」魂🔥を観せつけてきたのではないだろうか❓❓

ジャック・マーティン・スミス(『猿の惑星』(1968年))とリック・ハインリクス(『猿の惑星』(2001))は、ティム・バートンを介して、映画史的に出逢っているわけだ🤓。

その辺りを中心に観ていくとスコア4.0は堅い🔥🔥🔥🔥



スコア5.0としてのレビュー

Oh-we-oh-oooh
groove!
drop out them horns

歴史の奥底に眠っていた「オズの国」を呼び起こしたのはミュージシャン、Princeのあの音楽です💜。

It's gonna be a beautiful
It's gonna be a beautiful night

https://open.spotify.com/track/6iDNXild6D8N1iwNACGRFI?si=4I3ULiymS_CRTbnVttVonw

これはPrinceの『Sign o' the Times (often stylized as Sign "☮︎" the Times)』(1987)のほとんどフィナーレを飾る伝説的なライヴ・テイクですね💜。

Victor Fleming監督の『The Wizard of Oz』(1939)の劇中に披露される「March of the Winkies」のチャントはなんとPrinceによって「It's Gonna Be a Beautiful Night」の中で何度も何度も繰り返されるのだ💜。

因みにこのアルバムには「The Ballad of Dorothy Parker」というナンバーもあって、映画の"Dorothy Gale"ではないのだが、彼にとっての理想の女性として歌い語られる実在の人物だ(内容はDorothy Parkerが夢に出てきて、パンツを履いたまま一緒にお風呂🛁に入った。Princeのパンツは脱げちゃったけれど、彼女は魔女の呪いにかけられて盲目になった!というそぶりをする、という話。そして2人は何事も無く、お風呂から上がった。セックス❤️と知性💚 & ハート🧡とユーモア💛)。おそらく2人のDorothyを関連付けているのだろう💜。

Victor Fleming監督の『The Wizard of Oz』(1939) 好きなのか?

次に引用されるのがLewis Carrollにも影響を与えた(!) Edward Learの『The Table and the Chair』(18--)の詩。テーブルと椅子がそれぞれ4本の脚があるので、室内の暑さに耐えかねて、一緒に外へ出た。街の皆んなが集まってきた。"空気を吸うために出てきたんだ!" という可笑しな詩でした。(音響的にも)密室的なファンクネスがある『Sign o' the Times』がそのフィナーレをオーディエンスと飾るのにふさわしい。アルバムのクライマックスにしてライヴ・テイクを持って来ることにより、一夜だけ、一か所に大勢が集い、素晴らしい夜を作り上げる、しかもそれを何度も繰り返す、「1人で籠るのはお終いだ!!」的な素晴らしい提案となった。(何のこと? という方はぜひ実際の音源に飛んで、窓のカーテンでも開けてみて下さい!) Prince = アーティスト の膨大なキャリアでこれを越えるものはない💜。

『The Wizard of Oz』(1939) = 映画 もスコア5.0💜💜💜💜💜

追伸 :
ここ最近書いてきた、George Lucas監督の『Star Wars』(1977)の事、SpotifyのPlaylistにまとめました。

タイトルは
「Tangled People : Star Wars with Steve Zissou, Rick and Ilsa, Tommy and Prince」

タイトルもそうだけど、こうなるの〜⁉️と思われるでしょう。笑って下さい😂

NO REALLY 💬or🔊 IT'S UP TO YOU
XO!!!

https://open.spotify.com/user/4w9cfhuw2yqn8op3ugwem1n3s/playlist/3IZoaMf5LCcO9dhnLjGZkc?si=Rt0OKJezQWuo7_PuIO2tBA

そして。
ここまで読んでくれた事に最大級の感謝です🌈
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