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ダークナイトのsabayamatのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
5.0
レビュー2作目
キーワードは、アメリカという国
ダークナイトはノーラン版バットマン3部作の2つ目ということで、僕はぶっちゃけバットマン・ビギンズを見た時はノーランの凄さもこの企画のスケールの大きさもわかってなかったのだけれど、どうやらバットマンってのは向こうでは本当に人気のあるアメコミで、マーベルがどんどこアメコミの実写化を終えてアベンジャーズに移行していく中、ジャスティスリーグのバッドマンはやたらクセのあるキャラクターで、ティム・バートンですら最終的には降板させられてしまうアメコミ界のビッグネーム中のビッグネーム。
そんな中で、ノーランはどんなプレゼンをしてこの3部作の企画を通したのか不思議なのだけれど、まあこの2作目の成功ぶりにはDCコミックも驚いたでしょうね。
とにかくクリストファー・ノーランという人は完璧主義というか、IMAXのフィルム会社の倒産を食い止めたりビルは爆破するわですごいですね。加えてクリスチャン・ベイルも体重が減ったり増えたり、ヒース・レジャーもジャック・ニコルソンを超えたんじゃないかと思われる怪演。鬼気迫る演技やアドリブなど書こうと思えばいくらでも出てくる、本当にすごいですよ。
そして、僕はこのハリウッドの新たな仕組みというか、誰が観ても楽しめる映画を量産できるようになった体制というものを強く感じます。
映画館でポップコーン食べながらバットマンつえー!って思いながら観るだけでも楽しいし、もっと映画に深みを求める人にはバットマンの苦悩やジョーカーというキャラクターの仕掛けが見て取れるわけで、でもそれって必ずしも100%理解してなくても映画を楽しむことができる、これって素晴らしいことだと思います。最近だとマッドマックスとかそんな感じですよね。
とにかくも、この映画の脚本は非常によく練られていて、アメコミ映画の限界を超えたような気がしちゃいますね~
クリストファー・ノーラン監督の映画を色々観たくなったきっかけのような映画でもあります。
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