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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のsabayamatのレビュー・感想・評価

3.7
レビュー6作目
キーワードは、短編小説
フィンチャーにブラピという大好きな組み合わせのはずなのに、その期待値にしては微妙な本作。
いや、感動するとは思う。が、これを両手放しに絶賛している人を見るとなんだか息苦しくなるというのが実際。

人生を描くという物語上、映画の時間自体が長く、その分大きなカタルシスを伴っていればいいのだけれど、この映画、かなり淡々と進む。
映画を観た時分にはまだ幼かったせいもあるかもしれないが、印象としては短編集のような脚本だなと感じた。

原作もスコット・フィッツジェラルドの短編小説ということで、大きく的外れでもないと思うが、おそらく脚本の加筆で加えられたであろう「雷に7回当たった男」が印象的。他にも色んな誤謬が加えられていて、一つ一つは面白いのだが、全体を見終えた印象は、散逸していくのである。

まあ、文句を書いたわりにはおすすめな方です。笑
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