ミスターフロストの作品情報・感想・評価

「ミスターフロスト」に投稿された感想・評価

Pepper

Pepperの感想・評価

2.5
日本版のポスターはラブコメみたいだけど、実際はスリラー。ジェフ・ゴールドブラムは自らを悪魔と名乗るシリアルキラー。精神科医たちも彼に翻弄される。
彼にもっとフォーカスし、深みを持たせてたら面白い映画になってたと思う。他の人々に関する描写が多くまとまりに欠ける。
自分を悪魔だと主張する男は、周りの人間を不幸に巻き込んでゆく───

彼が本当に悪魔なのか、悪魔じゃないのか…観客に委ねる感じかな。そこらへん曖昧に描いてあるかも。

だけど、目に見えない恐ろしい力が働いているのは、否定できなさそう。

"「羊たちの沈黙」を越える恐怖"
とパッケージに書いてあるけど、私はMr.フロストよりレクター博士の方が怖いと感じましたね。レクター博士の方がより悪魔っぽい。

悪魔を描く際、当人が人間か人間じゃないかは、あまり関係なさそう。事によっては、人間は悪魔以上にもなれるんだから。

私の中でMr.フロストは

*☆サイキックなサイコパス*☆
自分の敷地に24の殺人死体を埋めていた自称悪魔のジェフ・ゴールドブラム、駐車場の壁に故人たちの洋服をハンガーに吊るしている💓殺人のシーンはないが、凝った料理を作ってそれを撮ったポラロイドをキッチンの壁に丁寧に飾っている💓精神病院にいるあいだは科学を否定し間接的に悪魔の存在を証明してくゴールドブラムちょーかっこいい。ゴールドブラムに魅入られてしまうアラン・ベイツとキャシー・ベイカーも濃いキャラで素晴らしい。頭の周りを飛ぶ蝿を握りつぶすザ・フライことゴールドブラム。あとキャシー・ベイカーの車椅子の弟役のファッションが好みすぎ。美少年の患者のクリストファーも、手に母親のパールのネックレス巻いて片目だけのサングラスにライフル片手でさ、、、😭精神病院の施設になっている屋敷も良い。
「ザ・フライ」のジェフゴールドブラムの怪演にハマって、公開当時ミニシアターで鑑賞。

一見すると知的で紳士なミスターフロストが何故24人もの人を殺したのか。
自称「悪魔」の男が精神科医を相手に科学の力をどんどん否定していく。ジェフゴールドブラムのあの長身と目力の強さ、圧倒的な存在感はまさにカリスマ性に溢れていて、あれあれ~と言っているうちに彼の影響を受けた周りのみなさんが罪を犯したり自ら命を絶ったり。
己は暴力をふるうことなく、いかに化学よりも信じるに値する存在かを証明していく彼に、担当の女性精神科医は敗北を感じてしまう。最後は悪魔の存在を信じた精神科医と悪魔ミスターフロストとの対決。
まさにジェフゴールドブラムの力量が発揮された作品。

この作品のあと「ジュラシックパーク」での子煩悩な数学者パパを演じ、今までの役どころとは違う匂いの彼にビックリ。最後まで「いいひと」の彼も良しだけど、また魅惑的な毒に溢れたジェフゴールドブラムが観たい。