黄推しバナナ

ドニー・ダーコの黄推しバナナのレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
4.0
先日8月19日「ジョジョリオン」連載が完結した。何故に「ドニー・ダーコ」のレビューに「ジョジョリオン」?と思われた方もいるだろう。詳しくは「ジョジョリオン」のネタバレになっても行けないので語らないが、やんわりと説明するとラスボスのエピソードに「ドニー・ダーコ」の類似する内容が出てくるためレビューを書いているわけです。

以前から会社の同僚に「ジョジョリオン」のラスボスのエピソードが似ているけど作品を思い出せないと言っていたが、2日前に「西郷どん」さんのレビュー見て「ドニー・ダーコ」だと思い出してしまい20年ぶりに2度目の再鑑賞。その際レビューに書くため自分の考察をルーズリーフに書き殴りながら再鑑賞。書き殴った考察を整理しながら書き写して、それをまた整理して書くを繰り返して完成したものを元に3度目の再鑑賞…大学時代の論文か…何やってんだか…いい加減しんどい…

1回目鑑賞(20年前)の感想は、難解すぎて分からないが「凄い作品」を見てしまった。映像美も独特でファンタジーぽいし難解という点も評価した。
2〜3回目鑑賞の感想は、この作品が大好きな方には申し訳ないが、私は「難解作品」は大好物です。だが「難解風作品」には大反対です。

「難解作品」に見えるように手を加えた「難解風作品」純粋な作品ではないそれが「ドニー・ダーコ」なのですよ。

これから考察になります。何の知識も入れずに「ドニー・ダーコ」を鑑賞したい方は引き返して下さい。













🐰
イヒ

監督・脚本 : リチャード・ケリーによる
タイムトラベルリバースムービー作品。

普通の作品を強引技で無理やり難解に持っていった姑息な手を使った作品🤬

物語の場所はマサチューセッツ州。主人公は高校生のドニー・ダーコ(ジェイク・ジレンホール )。家族構成は優秀な姉、ダンスが得意な妹、父と母親の5人構成。いわゆる平凡な家庭。精神が不安定なため医師の治療を受けている。精神安定剤も服用する。ある深夜、奇妙な声に導かれてゴルフ場へと向かう。そこにはフランクという名の銀色のうさぎがいた。そのうさぎは「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」とドニーに告げる。翌朝、ゴルフ場で目覚めたドニーが家に戻るとジェット機のエンジンが彼の家を直撃していた。そのあと学校ではグレアム・グリーンの反社会的な小説のテキストを教える教師カレン・ポメロイ(国語教師 ドリュー・バリモア)が問題になり、また一方では精神的に正しい生き方をレクチャーする信念を持つ面倒くさい教師がいる。うさぎの言われる通りドニーは水道管を壊して学校を水浸しに。生徒の精神的指導を行っている教師のカリスマ的指導者が実は児童ポルノと関係があることを暴く。世界の終わりについて理科の教師に聞いてみるとタイムトラベルが関係あるらしい。死神オババのスパロウのタイムトラベルに関しての著書を手にする。それにはタイムスリップするワームホールの情報が。そして世界の終わりの日、ハロウィンの夜にドニーの母の乗ったジェット機のエンジンがワームホールを通って過去のドニーの家を直撃し寝ていたドニーはその世界で死ぬ。
簡単に説明したがわけ分からないと思うので作品見てください。まぁ作品見てもわけ分からんけど…

●ここから長いので最後の「結論」だけ読んでもOKです。

【出演キャラ】
・ドニー・ダーコ(主人公)
(ジェイク・ジレンホール )
・グレッチェン・ロス(ヒロイン)
(ジェナ・マローン)
・ローズ・ダーコ(母)
(メアリー・マクドネル)
・エディ・ダーコ(父)
(ホームズ・オズボーン)
・エリザベス・ダーコ(姉)
(マギー・ジレンホール)
・リリアン・サーマン(精神科医師) (キャサリン・ロス)
・ロバータ・スパロウ(死神オババ)
(ペイシェンス・クリーブランド)
・ジム・カニングハム(宗教家)
(パトリック・スウェイジ)
・カレン・ポメロイ(国語教師)
(ドリュー・バリモア)
・キティ・ファーマー(保健体育)
(ベス・グラント)
・ケネス・モニトフ(物理学教師)
(ノア・ワイリー)
・フランク・アンダーソン(車の男)
(ジェームズ・デュヴァル)
・骸骨のうさぎ(フランク、神、幻覚)
(?)

【ストーリーの流れ】
・ドニー道端に倒れている。起き上がり不敵な笑み。

・帰り道「ハロウィン開催」の看板

・部屋に貼ってある「目のアップの絵」。紫シャツ、灰色ズボン。

・うさぎ現る。部屋から出て階段を降りるドニー。

・ダーコ家。飛行機エンジン墜落。

・ゴルフ場で目が覚めるドニー。

・歩いて自宅に帰る。墜落エンジン撤去。ドニー助かる。

・ドニー学校。ワンカット風の事業前の休憩風景。早送りとファンタジー色。

・ポメロイ授業。グレアム・グリーン著「破壊者」。グレッチェンと出会う。

・エディ運転の車。車に引かれそうになる死神オババ。ドニーに耳打ち。

・サーマン診断睡眠治療。ドニー「うさぎはフランク」。茶色いシャツ。

・キティ事業でカニングハムの教材見せる。

・ドニーソファーで「青い空と学校の廊下そこは海で覆われている」を見る。

・ドニー斤を持って学校の水道管破壊。学校の象徴「犬の銅像」頭に斤刺さる。不敵に笑うドニー。休校。

・サーマン診断睡眠治療。

・車に引かれそうになる死神オババ。

・キティがポメロイ授業で「破壊者」を教材にしていた問題。

・うさぎ洗面所現る。

・キティ事業でカニングハムの教材見せる。

・モニトフ相談。ロバータ・スパロウ著タイムトラベルの本を渡される。廊下に学校の教師だった死神オババの写真。

・サーマン診断睡眠治療。

・ダーコ自宅でアメフトの試合視聴。ドニー透明な液体が見えるようになる。クローゼットで銃を見つける。

・ドニー通学途中飛行機のジェット音を聞く。

・ドニーの両親サーマンに相談。

・うさぎ洗面所現る。ドニーナイフで攻撃するも透明な壁に阻まれる。精神安定剤服用。

・カニングハムの講演。

・モニトフ相談。自宅のベットでルービックキューブを触っているドニー。壁に未記入のカレンダー。

・ドニー道端にカニングハムの財布拾う。拾った目の前が自宅。

・映画館デート「死霊のはらわた」。うさぎ現る。

・ドニー映画館途中で抜け出しカニングハムの自宅放火。

・カニングハム児童ポルノで捕まる。

・カニングハム推しのキティ「チアダン」の顧問としてコンクールに行かなくなる。

・ローズがキティの代わりに引率としてコンクールへ

・ポメロイ「破壊者」の件で学校を解雇になる。

・ローズ壁に貼っている日にちに✕が記された骸骨うさぎのカレンダーを発見する。ドニーと話し合い。母親と和解。

・サーマン診断睡眠治療。

・ドニーの自宅でハロウィンパーティー。骸骨プリントの黒シャツ、グレーのパーカー、白線の黒パンツ。母と妹は空港。

・ドニー冷蔵庫のメモを見て「死神オババ」の自宅に。

・ドニー、グレッチェン、ドニーの友達、4人自転車で向かう。

・死神オババの自宅到着。学校の不良グループにグレッチェン襲われる。

・手紙を持って歩く死神オババを避ける赤い車。避けた方にグレッチェン。車に轢かれる死亡。

・車から降りてきたフランク(ハロウィンでうさぎの格好に)にドニー銃を発砲。フランク右目を撃ち抜かれ死亡。

・ドニー大切な人達にお別れを告げ逃亡。

・ドニー遠くでタイムポータルを開こうとする竜巻を見つめる。

・母と妹を乗せた飛行機竜巻が原因で事故。母と妹死亡。

・飛行機の残骸エンジンが竜巻で開いたタイムポータルに吸い込まれる。

・逆回転映像

・エンジンが落ちる前で標準再生。階段下のドニー。茶色シャツ。

・自分の部屋に不敵な笑み。紫シャツ、灰色ズボン。

・エンジンが墜落。

・朝事件現場。家族が悲しむ。母親はタバコを蒸す。ドニーが遺体で運ばれる。グレッチェンはダーコ一家と面識無い。

・エンディング

普通の作品を強引技で無理やり難解に持って行ってるため「ミスリード」がまぁー…多い…

考察1 :
精神以上で頭がおかしくなっている説

これに関しては、①冒頭のドニー道端に倒れている。起き上がり不敵な笑み。②部屋に貼ってある「目のアップの絵」、「不気味な骸骨うさぎのカレンダー」③
うさぎが見える、透明な液体が見える④ワンカット風の事業前の休憩風景。早送りとファンタジー色のある映像。⑤サーマン診断睡眠治療⑥精神安定剤服用⑦「破壊者」の授業を受講したせいでの破壊衝動⑧キティ、カニングハム達の偽善者への反骨精神⑨学校の象徴「犬の銅像」頭に斤刺さる。⑩学校の水道管破壊、カニングハム自宅放火。とミスリードが色々ある。ラストにエンジン落ちて来るとなると、冒頭のエンジン落ちて来るシーンが邪魔になる。冒頭のエンジンはトリップ中の幻覚だとしたらドニーは後半落ちるエンジンを予言していたと言う演出になる。なら後半のエンジンは回避できただろと言う事になる。冒頭からエンディングまで全部が幻覚だったとしたら、自分の遺体が運ばれる所をサードパーソンで見ている演出が必要になる。これらによりこの説は不完全と言える。

考察2 :
タイムトラベル説orパラレルワールド説

これに関しては、
10/30エンジンタイムポータル→10/2、0:00エンジン墜落なら、
10/2、0:00エンジン墜落→最善の回避方法を取る→10/30エンジンタイムポータル阻止が出来るはず。
①グレッチェンと付き合ったあとに回避可能。
②学校を水浸しも回避可能。
③モニトフ相談→ロバータ・スパロウ著タイムトラベルの本を渡される。何の問題も無い。失敗して何度もタイム・リープするのに必要。
④カニングハムの自宅放火は絶対回避が必要。自宅放火するとカニングハム児童ポルノで逮捕→キティ引率出来なくなる→母親と妹飛行機事故となる。
⑤キティと妹が飛行機に乗らないといけなくなるので回避が必要。
⑥ハロウィンパーティーはしない。グレッチェンが不良グループに狙われる。
⑦グレッチェンが死亡するため死神オババの自宅に行かない。とミスリードが色々あるし回避行動も色々あるが、その行動を取っていれば死亡エンディングにならないはず。何度もタイム・リープをして来たというミスリード伏線が散りばめられているのに死亡エンディングを回避できないのか?それは劇中嫌になる程の説明(黒幕に1988/10/2〜10/30までのカウント表示、うさぎの誘導、あと28日と6時間と42分12秒、ファンタジー掛かった演出、サーマン診断睡眠治療中の台詞、死神オババの耳打ち、手紙、モニトフ相談、ロバータ・スパロウ著タイムトラベルの本、透明な液体、映画館でのうさぎとの会話、ラストの時間巻き戻し映像)して来ているけど、この説が不完全と言えるからなのですよ。

【結論】
私の中で1番しっくり来る考察ですが、ラストの寝ている所にエンジン墜落(本当)

朝事件現場。家族が悲しむ。母親はタバコを蒸す。ドニーが遺体で運ばれる。グレッチェンはダーコ一家と面識無い(本当)

エンディング

冒頭からラストのエンジン墜落したドニーに当たる前までの映像は、自分はどうなったのか分からない、思い出せない、うさぎが真相まで導く、恋人が欲しかったな、偽善者たちに目に物見せたかったな、学校なんか詰まらないから休校にしてしまえばよかったな、自分の精神との談話「孤独に死ぬのは嫌だ」「生き物はみんな孤独に死ぬのさ」「あと28日と6時間と42分12秒その時世界は終わる」「時間切れってフランクが」「世界の終わりを迎えたい」、死を向かい入れるまでの「走馬灯」ではないだろうか。

それなら何とか辻褄が合う…

ふぅ…

いやー…面倒くさい…
面倒くさいのでレビュー先延ばしにしていた作品の1つ…やっぱ面倒くさい…

①鑑賞年齢20代(社会人)
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ