グレゴリーペックのマッカーサー
2009年8月27日 21時46分レビュー
監督ジョセフサージェント。
陸軍名将、マッカーサー将軍。日本の戦後を築いた重要人、「アイシャルリターン」の言葉
まるでミニチュアの杵のようなパイプをくわえる姿
それぐらいの予備知識で鑑賞。
音楽戦争映画多く手掛けているジェリーゴールドスミス。
あのヘップバーンのエバーグリーン「ローマの休日」のグレゴリーペックの成りきりぶりは落ち着いていて
老いてなお冷静な指揮と負傷者への慈悲深い言葉掛けの様はさながら将軍のようです。
以下不満。物語が飛びすぎ、それでいていいとこ取りのような彼のドラマが不満です。
最初は演説から大平洋戦争中、日本休戦協定締結式、9条の打診、朝鮮戦争中の大統領との軋轢、戦争終結、陸軍学校演説とジャンピングしすぎ。
あと彼の上陸と到着に三回も壮大に演出、やり過ぎ。
自分としては、日本統治下や敗戦製作、政治手腕や異文化摩擦などどう表現してるのか期待したのだがまるで無し。
なんで微量な情報すぎて食い足りない印象で消化不良でした。
が、ほんの少しの輪郭をグレゴリーペックの熱演により、
飢餓をもたらすような作戦、
戦地軍人へのねぎらい、
貫く頑固な裁量と大統領への反抗等わかりました。
グレゴリーペックを通じてマッカーサーが照らされるドラマでした。
日本の実情が浅すぎて不満のマッカーサーでした。