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ラビナスのhideharuのレビュー・感想・評価

ラビナス(1999年製作の映画)
2.4
2021.11.23レンタルDVDで再見。

アントニアバードが「司祭」や「フィイス」に続いてロバートカーライル出演で撮ったカニバル映画。
評判も悪くアメリカでは大コケ、イギリスでもほぼ無視状態でした。なので映画館で公開されたものの見る機会も無く、初見は里帰りの時にレンタルビデオで見た。それも20年くらい前だから自分の中ではドナー隊の食人事件の話だったと思い込んでた。

時代的には同じ頃かと思ってウィキをのぞいてみたら本作は1847年が舞台、ドナー隊の事件は1846〜47年にかけてなので一致するなと思ってたら、やはりウィキにも本作はドナー隊事件を基にしているとありました。

夢の新天地カリフォルニアを目指してシェラネダバタ山脈を越えていたドナー隊は時期を見誤り何もない雪山で越冬する羽目になり、その間、寒さと食糧不足で最終的にはご想像通り食べるものは死者の肉だけに。一説にはまだ生きているうちに殺して食材にしたとも言われている。

本作ではシェラネバダの麓のスペンサー砦に配属されている軍人と先住民兄弟、医者と料理人の8人が人肉食に取り憑かれた男によって次々と犠牲なるって話。
そして人肉を食べると食べた人間の強さみたいなものが自分のものになるみたいで傷が癒えるのが早くなったり、死にかけていても生き返ると言うのがチョッと目新しかったかな。

前半はテンポよく進むのですが後半は話的には面白いはずなのにテンポが悪くなるのが残念。
あと音楽がマイケルナイマンが参加しているけど何か映画にあっていない音楽でチョッと微妙です。
もしかしたらユーモアを交えようとしていたのかもしれない。

ロバートカーライルが熱演、ガイピアースも彼のキャリアの中では一番の変な映画かもしれないけどいい演技してると思います。
食人ではありますがゾンビ映画ではないので血まみれ描写はありますが露骨なのはほぼ無いです。

ラストのトラバサミは笑えます。やはりユーモアを交えたかったのかも。
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