黄推しバナナ

×ゲーム(バツゲーム)の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

×ゲーム(バツゲーム)(2010年製作の映画)
3.0
監督 :
福田陽平
脚本 :
安里麻里
南川要一
原作 :
山田悠介
出演者 :
荒木宏文
菊地あやか
仲川遥香
三上真史
千代将太

監督 : 福田陽平、原作 : 山田悠介、脚本 : 安里麻里によるいじめをテーマとしたホラー作品…

“有名”な福田陽平監督作品

お姉チャンバラ THE MOVIE(2008年)
学校裏サイト(2009年)
×ゲーム(2010年)
殺人動画サイト Death Tube(2010年)
殺人動画サイト Death Tube 2(2010年)
ビンゴ(2012年)
アイズ(2015年)

“有名”な安里麻里脚本・監督作品

トワイライトシンドローム
 〜デッドゴーランド(2008年)
呪怨 黒い少女(2009年)
ゴメンナサイ(2011年)
携帯彼女(2011年)
リアル鬼ごっこ3、4、5(2012年)
バイロケーション(2013年)
劇場版 零 ゼロ(2014年)
氷菓(2017年)
アンダー・ユア・ベッド(2019年)

え…
有名な作品…
知らない…

……………

物語は、
小学校の同窓会が開かれたあと担任の森野先生が飛び降り自殺…不穏な空気の生活を送っていた小久保英明(荒木宏文)は彼女の明神理香子(菊地あやか)から“拉致されそうになっている”と連絡がはいる…現場に駆け付けるも何者かによって小久保英明が拉致される…目語覚めると学校の教室…そこには小学校の同級生、小泉智絵(仲川遥香)、石松正(三上真史)、新庄剛(千代将太)の3人も拉致されて連れてこられていた…4人の共通点は蕪木毬子をXゲームと介して虐めていた…その事実を知ったとき4人への復讐のXゲームデスマッチが始まる…

んー…
レビューに上げるため再鑑賞したが…話が単調すぎるため19分辺りで飽きた…

そもそも物語の構成が悪い…

【物語の構成】
事件の発端(0分〜)

Xゲーム会場(35分〜)

衝撃の真実(85分〜)

Xゲーム組織の全貌(95分〜)

この構成にして次に演出が悪い…


鶴見辰吾、相島一之、名のある役者さん使ってるのに緊張感が無さすぎ…
話の冒頭で“犯人探し”と“✕ゲーム”にいたる経緯を説明する下りがあるが(事件の発端)
❶単純なカメラーワーク
❷単純なカット割とカットの繋ぎ
❸躍動感がない演出

カメラワークのバリエーションの無さ…
   ↓

  真後ろ
   ↓
左→ 人 ←右
   ↑
  真正面

淡白すぎる映像の数々で緊張感が無く“✕ゲーム”の後半まで間が持たない…

小久保英明のキャラがお気楽な台詞回しと緊張感の無さで、
作品全体がおフザケ感が満載…
POPなノリのXゲーム…
痛さもPOPで和らぐ…

お気楽だった小久保英明が“✕ゲーム”を受け続け精神崩壊まで至る高低差があればまだしも…その演出が無いため只々物語が軽い…
小久保英明が絞首刑にされ悶え苦しみ顔はギャグコメディでしかない…

前半の“事件の発端”に時間かけ過ぎで「2番 牛乳イッキの刑」からダイジェスト形式に…
“事件の発端”の時短をして「1番 鉛筆ギロチンの刑」〜「13番 死の宣告」に当てれば良かろうに…終始緊張感も保てるし…

明神理香子の誘拐されそうになる下りは、ラストに至る演出に対してこのカットいるのか疑問…※彼女は無事自宅に帰れて彼女を助けに行った主人公がさらわれる…

約6分と結構時間使ってましたよ…

「「超」怖い話 A(アー) 闇の鴉」のレビューでも書きましたが、作品的に何の根拠もなく電車の踏み切り映しとけば、不気味な雰囲気、不安を助長する、て他の監督がこすりに擦り上げたテンプレ演出…ちゃんと作ろうとする作品に使わないほうが良いですよ…

舞台から小物に至るまでの神経が行き届いた配慮の無さ…
✕ゲーム進行の麻袋を被った奴らの服装も清潔感があリ過ぎ…あんな不潔な場所に幾度も居るわけだからもっと不潔感や生地のダメージやほつれがないと…毎回ゲームが終わったら洗濯してるのかい?あんな人達がさぁー…洗濯洗剤のダウニーの香りがしそうなのは演出的に駄目でしょう…

教室の雰囲気も陽射しが入って綺麗なライティングで不気味さが足りない…過去映像の教室の雰囲気との高低差がないと…

また子供の声によるゲームのナレーションも学校の雰囲気を出すためのモノと取れるが、✕ゲームを運営する組織の中にも、子供の協力者が沢山いて声の収録を手伝ってもらっているのか?…

ん……………
大人の声でも良かったのでは?…

百歩譲って…ここは大人の声をパソコン機材で子供の声に加工してますよ体みたいな演出が必要なのでは?…

✕ゲームの書かれた缶ボックスも錆び付いた感じとか…ボコボコに凹みがあるとか…普通なんだよなぁ…

担任の森野先生が飛び降り自殺の際の頭からの血の量とか肉片とか…動脈の亀裂が激しく無い限りあんなに血が出るものなのか?…

ラストの小久保英明の血塗れ感も綺麗な服に血を塗った感じの造りだし…
血しぶきの角度
時間経過の血の色の劣化
服の血痕の染み方

もっと言えば、
戦い抜いた感じの服のほつれ
ダメージ感
顔の疲れ具合
体の汚れ具合

何か血液付着に関する資料を見たり実際に転げ回って汚したり…
研究してるのか?…

細かい配慮があって映像の中に魂が入るのではないかい?
円谷英二も壊すミニチュアの建物の中にも、わざわざ実際に使うであろう体で椅子やテーブル、その他のミニチュアを作り映像に映らないであろうに入れたと言うではないですか…
何故なら映像の中に魂が入ると信じていたからですよ…そんなの入りはしないよ…て思うかも知れないが、実績が物語っているわけじゃあないですか…

もう少し真剣に作りましょうよ…
昨日今日映像を観始めた素人相手ばかりじゃないですよ…観ている人を小馬鹿にするのはやめましょうよ福田陽平監督…

作品観る側も“こんぐらいの感じで満足するでしょう”と小馬鹿にされているのを気付きましょうよ…

“映画も作った事が無く実績が無い自分では説得力が無い”と良く知り合いに言われるので“岡田斗司夫”の言葉を借りると、


「つまらない邦画が量産されるのは理解力の低い観客に合わせて作られているから」


何だかんだ言いましたが1つだけ良かった点が、引きの映像のスクランブル交差点が「✕」に見える演出!

✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕

余談だが、

エンディングテーマ
どうせなら私は ↓ を選ぶ。

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」
作詞:NAKAMETAL・TSUBOMETAL
作曲:KxBxMETAL・TSUBOMETAL・TAKEMETAL
歌:BABYMETAL

夢を見ること
それさえも持てなくて
光と闇のはざま
ひとり

傷ついたのは
自分自身だけじゃなく
見つめ続けてくれた
あなた

自信(持って)
持てずに(負けないで)
隠れ続けた(見つけちゃいや〜)
昨日(イエスタディ)までの
自分サヨナラ(バイバイ!)

イジメ(ダメ!)
イジメ(ダメ!)
カッコわるいよ(ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!)

傷ついて
傷つけて
傷だらけになるのさ

キツネ(飛べ!)
キツネ(飛べ!)
きっと飛べるよ(飛べ!飛べ!飛べ!飛べ!)

苦しみも
悲しみも
全て解き放て
君を守るから

①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ