こぅ

逃げる天使のこぅのレビュー・感想・評価

逃げる天使(1994年製作の映画)
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恵梨香出演の③連発の②

デニホが監督ラスト作に念願だったコメディを撮った、
【護送・アクション・コメディ】。


海軍の堅物なベテラン曹長ロック(トム・ベレンジャー)と、若くてお調子者の二等事務下士官のエディ(ウィリアム・マクナマラ)。
全く対照的な二人が脱走の罪で逮捕された囚人を護送する任務を命じられるが、その護送囚であるトニ・ジョンソン(恵梨香・エレニアック)は、金髪美女 にして筋金入りのトラブルメーカー。
2人は、たちまち彼女にキリキリまいさせられ、旅は思いもよらぬ方向へと走り出す…。


・脚本/作風
プロットが、
フリーウェイで 囚人を護送するだけ のシンプルなロードムービーだけに、テンポはゆったり。
デニホが古い人だけに、’90年代作品ながら'70年代のような ゆとり/ユルさ を感じる。
ゆったりなりきに 緩急 も確保。

本作が、
影響を与えたかは不明だが、護送ムービーの代表格/引き合いと言えば、【ミッドナイト・ラン】になるだろうか。
本作同様、やっぱりどこかコミカルな作風がマッチしていた。
いや、騙し/騙されの コンゲーム系譜 は、もろシリアスだと相性悪いかもしれない。
シリアスとコメディのバランスを取っている作風がベスト!

【ミッド〜】と明らかに違う本作の魅力は、華/お色気 が存在する事で、ヒロイン役の恵梨香嬢(25)が、見事な 美巨乳 を披露している!
エディを魅惑して騙す/逃げるセクスィ小悪魔は、リアル峰不二子 と言っても良さそう。
また、
セクスィな恵梨香に終始囚人服を着せとかないで、展開上、ウェイトレス他、ファッションを2度 衣替え させている配慮も抜かりない!


・総評/見どころ
工事現場の深〜い穴ぐらに3人落ちたり、
トニが盗んだ車で逃走〜護送車と接触の後の あり得ない/ぶっ飛んだ状況〜空手歴7年VSケンカ歴20年の肉弾戦は笑えるケッサクで、本作のハイライト!!
出ずっぱり⁈デニホも控えめながらインパクトあるゲストでの 参戦 も嬉しいオマ毛。

クライマックスは、
予想通り/安定のいかにも映画的/アメリカンな展開/結末を迎える。

状況/境遇の全く違う間柄でも 人と人との触れ合い(愛) /人情 がテーマ。
そこも【ミッド〜】とのリンクを感じるところ。

'70年代のA・ニューシネマ、【イージー★ライダー】からの 反動/敢えて反発 したかのような カラッと軽やかな 対照的作品だ!

ただ、
総体すると【ミッド〜】には及ばず、平均スコア4.2点は過大評価〜
こぅ

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