今思えば、ジェフリー・ラッシュを初めて知ったのは、この映画だった。
ピーター・セラーズにかなり似せて演じるジェフリー・ラッシュの姿は、彼のフィルモグラフィの中でもかなり素晴らしいと思う。
演出にしても、度々のメタ演出の入り方とか、小ネタの挟み方とかがなかなか面白い。
エミリー・ワトソンが出てるシーンに手持ちキャメラやジャンプカットが多いのは、ドグマ95を意識(奇跡の海)してか?
こうやって観ると、セラーズはとんでもないクソ野郎だが、同時に子供のような無邪気さがあって、だから愛されたのだろう。
個人的に最初の妻を演じたエミリー・ワトソンが素晴らしかったため、シャーリーズ・セロンはさして印象に残らず。
なぜか評判はあまり良くないみたいだが、ジェフリー・ラッシュとピーター・セラーズが好きなら、観ない手はない。