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愛のむきだしの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

愛のむきだし(2008年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

親の虐待からそれぞれ盗撮魔、ミサンドリとなった 2人のティーンエイジャが、女装により男子側を女子と誤認しつつも相思相愛、シングルペアレント同士の結婚により義理の兄妹となり、カルトに入信し洗脳された家族を救出した男子が記憶喪失になるも、最後に記憶が戻って愛。虚構性の高いキャラに虚構性の高い事象が次々と起こる、大袈裟な純愛ストーリーで、しいて言えばロブ=グリエや寺山に通じる、好きな人には好きな世界観だろう。映画語法のヴォキャブラリーは豊富(ハンパなく遅く提示されるタイトル、回想シーンのホームヴィデオ風の粗い映像、いい意味でリアリティの希薄な血しぶき飛散、デパルマ画面分割、ピンポイントでジャンプカット)。安藤サクラら実力派女優に、パンチラ姿態をさせるのは、ヌードやセックスシーンとは別次元の失礼な扱いに感じた。前半はベートーヴェン 7番 2楽章やボレロが執拗に使われ、その後、ゆらゆら帝国、ピアノ等による背景に埋没する繊細な楽曲、と、劇伴はさりげなく高クォリティ
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