ひでやん

愛のむきだしのひでやんのレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
3.6
新興宗教とパンチラ盗撮の2つを4時間という長尺で撮っている。

神父である父から懺悔しろ!と厳しく懺悔を強要されたユウは罪を作るため盗撮する。序盤は面白かったんです。だけど途中から、くだらねえ、て気持ちになっちゃった。くだらないことをダラダラやってんだな、と。

なぜ、くだらないと感じたのか?やっちゃいけない犯罪をアクロバティックな動きでサクサクッと爽やかにやってるから。

ヨーコにしかボッキしないユウは、パンチラを見ても興奮しない。だから盗撮は懺悔のためであり、ボッキさせる女を探すためってことなんだろうけど、ヨーコにだけボッキするっていう設定にどれだけの男が共感できるんだろう。

園子温ならそこは、カメラを隠しながら、こっそりと撮る陰湿さを表してほしかった。女性の方が観ると、キモッて引くくらいの描写だったら、くだらないとは思わなかっただろう。

例えば、盗撮しているとミニスカートの団体を見つけて後をつける。その団体は新興宗教の団体で気が付けばその宗教にどっぷり浸かっていた。教団のトップは、ブサイクなもっさいオバはんでミニスカート。その教祖を崇拝する。教団から救うため友人が助けにくる。めちゃ可愛い友人はいつもジーパン姿で、友人の声に耳を貸さない。可愛いジーパンの女より、ミニスカのオバはんの言葉に心酔する。そんなストーリーもオモロイな、なんて考えた。

ユウが日本刀を持ってゼロ教会の本部に乗り込んだ場間は良かった。園子温お得意のグロ描写炸裂!たどり着いたら白い部屋で鍋を囲んでいる光景を見てゾッとした。なに、まったりしてんだ!そのほのぼのとした光景に洗脳の恐怖を感じた。

ラストなんだけど、精神病院て、そんなに簡単に抜け出して外に出れんのかな?と思った。
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