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チャップリンの黄金狂時代のTSのレビュー・感想・評価

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)
3.0
【ゴールドラッシュに燃える人々】70点
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監督:チャールズ・チャップリン
製作国:アメリカ
ジャンル:コメディ
収録時間:72分
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チャップリンの名作の一つです。ロールパンをフォークに刺し人に見せかけてダンスするシーンが特に有名です。いつもながらのコメディ要素はあるのですが、他の作品と比べるとやや退屈。しかしながら、数あるチャップリンの作品の中でも最高傑作と名高いので僕の笑いの観点がズレているだけなのだと思います。

内容は黄金狂ということもあり、黄金をで一攫千金狙おうとする者たちの話です。1846年のドナー隊の悲劇をモデルにしていると言われ、チャップリンの作品の中でも珍しく仰々しいナレーションがついています。このドナー隊はカリフォルニアを目指していた人たちでしたが、飢えに苦しみ人肉を食らう、いわばカニバリズムに走らないといけなかったようです。それらのアイデアを例えばチャップリンは靴を茹でて食べようとするシーンなどで用いてコメディ風に、しかしややシリアスに描いています。もっとも、チャップリンは完璧主義なので、例えば革靴を茹でて食べる際に使用した甘草を食べ過ぎて病院に運ばれたりしたそうですから撮影は困難を極めたようです。

雪山や崖から落ちそうな家など、セッティングもかなり凝っています。これらのことから、今作はチャップリンの作品の中でも最も力がいれられている作品と言われているそうです。

しかしながら、個人的にはあまりハマらず。1920年代と言えばアメリカ文化の最盛期とも言えます。そんな中黄金を狙うというスタンスは広く大衆に受け入れられ、夢や希望を与えたのかもしれませんね。確かに様々な名シーンがあったので、映画史に残り続けるのも納得です。
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