ノッチ

火の雨がふるのノッチのレビュー・感想・評価

火の雨がふる(1988年製作の映画)
3.0
博多人形師の息子・友次は7月の山笠祭りを心待ちにしていた。

しかし6月19日、B29が夜の福岡市を襲撃する…。

第二次大戦末期、福岡県の博多を襲った大空襲の中、東京から疎開してきた頼子と、博多のガキ大将、友次の友情と勇気ある行動を描いた、戦争と平和をテーマにした長編アニメーション映画。

とりあえずジブリの絵に似てますね。

ヒロインが『となりのトトロ』のサツキそっくりです。

キャラクターの絵柄や声は可愛らしいが、戦争の恐ろしさはしっかり伝わってきた。

とはいえ、『火垂るの墓』ほどの締め付けられ感はない。

戦争の題材のアニメの中では優しいレベルだと思う。

また、火事の中に入ったり、危険だって声を聞かずに家に戻ったりして、他の人も道ずれにしたりする迷惑かけるタイプの人は申し訳ないけどちょっとイライラする。

あと、総じてBGMがおかしいです。

空襲の時のBGMがチキチキ運動会。

焼夷弾が落ちてるのに、なんで幸せそうなBGMが流れるんだよ。

空襲の悲惨さを伝えるという大事なテーマが、全てBGMのインパクトに持っていかれるという。

「なんでこうなった!?」と突っ込まずにはいられない。

効果音もなんか…。

しかし、この時代があったことを、戦争を経験した人が居なくなっても伝えていかないといけない。

絶対に忘れちゃいけない事だと思う。
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