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愛は霧のかなたにのGattのレビュー・感想・評価

愛は霧のかなたに(1988年製作の映画)
3.8
昨日観た映画が「愛は静けさの中に」。
僕の中で題名撹乱が起きる作品がコレ。
ちゃんと観たからもう大丈夫だと思うけど(笑)。

アフリカで、個体の減っていたゴリラの研究に身を投じた動物学者ダイアン・フォッシーの姿を描くこの映画、ヒューマンな温かいお話がメインかと思いきや、結構シビアな展開も。
きっと邦題は「『偏』愛は霧のかなたに」にが正しい。w

シガニー・ウィーバーが、ゴリラの為ならエイリアンも殺しかねない形相になっていく。
貧しさで密猟を行う現地の部族との戦い。だいぶ行き過ぎちゃって、正義論振り翳した鯨のグリーンピース🐳状態。
でもそれ程に、愛する家族として接していたのだろう。
若い1頭を手に入れるのに、周りの5頭が犠牲になる。立派なゴリラは顔も手も売れる。映像で見るとエゲツない。

実際にゴリラの群れの中で撮影したそうで、自然と一体化して接し、心通じ合っていく様子は素晴らしい。
ボスゴリラ デジットは着ぐるみだそうだけど、全然自然でわからなかった。
弱った小猿はロボットっぽかったけど。

シガニー姐さんのゴリラのモノマネも上手だったし🦍、なかなかの狂気も見せるので、わりと強烈に印象に残る映画になった気がする。

亡くなって3年で映画化ってスピードも素晴らしいし。

最後まで一緒だった案内人センバガーレ役の人は、何処か別の映画で見かけた気もする顔立ちだけど、特に記録もないみたい。
ラストシーンの石の伏線回収は、綺麗で感慨深い。
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