アーリー

ロビン・フッドのアーリーのレビュー・感想・評価

ロビン・フッド(2010年製作の映画)
3.5
2023.9.11

4作連続ラッセル・クロウ。そんなに相性良かったんや。

ロビン・フッドと言えば、地位を奪われた男が義賊となって権力に復讐する、みたいなイメージがある。何年か前の「フッド・ザ・ビギニング」の影響かな。ノッティンガムの森が本拠地?みたいらしいけど、森のイメージはなかった。そもそも十字軍に参加してたとかそんな感じなんや。リチャード王とかジョン王とか出てくるけど、ある程度本当にあった出来事の中にロビン・フッドを登場させてる。アーサー王物語とかそれと同じ古典作品なんやな。

スコットのこれまでの歴史大作と同じように、戦闘描写は素晴らしい。けど流石に飽きてきたし、新しいものがない。弓がフィーチャーされてるのは新しいと言えるけど、やっぱり剣同士の鍔迫り合いとかに比べると迫力は落ちちゃう印象。かっこいいねんけどな。
ストーリーの面では、孤児だったロビンの出自の秘密とか、虐げられた民、無能な王、不穏な動きを見せるフランスなどなど、分かりやすく面白い。ロビン・フッドなんかシャアみたい。過去に支持を得た思想家の息子が、親父の意思を継ぎ無念を晴らす的な。
冒頭では無骨な男で、ヒロイックなイメージは全く感じない。親父を知った後とか、最初のマリアンへの態度とか、なんかちょいちょいキャラが違う。
死んだ息子と入れ替わりさせるとか、そんなん可能なのか。いくら戦地に赴いてから10年経ってると言っても、子供の時から知ってるお爺さんが気づかんのは無理あると思うけどなぁ。マリアンと死んだ息子の結婚生活が実質10日ぐらいしかなかったのも、ロビンと彼女をくっつけるための設定にしか思えへんし。こういう都合の良さを笑って流せなくなってきた。

面白いのは面白いけど、なんかもう飽きた。連続でこの監督の作品を観てるのもあるかもしれんけど。それでもまたこんな感じの作品かって思った人多いんちゃうかな。
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