アーリー

夕陽のガンマンのアーリーのレビュー・感想・評価

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)
3.6
2023.11.9

レオーネ、イーストウッド、モリコーネ第二弾。前作とはストーリーの繋がりはない。

イーストウッドって孤高な存在のイメージやけど、今作は激渋オジキとタッグを組む。イーストウッドが若者枠なのが凄い新鮮。
 バウンティハンターの2人が手を組み、一攫千金を狙う。標的は窃盗団のボスかな。よく日に焼けたむさ苦しい男たちの顔面ドアップを何回も見せられる。大体喋らず無表情。この無骨さが良い。マカロニウエスタンてこういうの多いんかな。それともレオーネの表現なのか。一騎打ちでもそうやけど、この表現が独特の間を作り出す。そこにモリコーネの劇伴。なかなか良いコンビ。

イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの帽子を撃ち合うシーンとか最高。いい年した大人の意地の張り合い。西部劇でしか得られない感覚な気がする。レオーネ以外のマカロニウエスタンも観たいな。
 大まかなストーリーの流れは大体前作と同じ。ただバディものかつ師匠と弟子みたいな雰囲気もあって、かつ過去の因縁があるなど見どころは多い。ただ約120分のなか前半のテンポが悪く、ちょっとだれてしまった部分は否めない。あとお金を隠してたところから怪しい二人が出てきたのを捕らえるまではいいのに、その段階で金が盗まれてるとなぜ考えない。鍵は閉まってたとはいえ、中身の確認ぐらいするやろ普通。あんだけ居た仲間を捨て駒にするのも魅力なし。あとイーストウッドを仲間に入れるのもおかしい。ちょっと荒唐無稽な設定が気にはなる。

イーストウッドが脇役に見えてしまうほど、リー・ヴァン・クリーフがカッコ良すぎた。
アーリー

アーリー