Newman

ラストキング・オブ・スコットランドのNewmanのレビュー・感想・評価

3.9
たった一人の独裁者が支配する国の怖さを感じた。その独裁者にとっても全てが思い通りになってしまう生活の怖さも。思い通りになることが、全ての人を信じられなくしてしまうものなのだろう。そして、どなたかが言っていた「民主主義国に住んで、中国、北朝鮮、アフリカ諸国の独裁政権や共産主義国を不幸だと哀れんだりするが、日本だってどこが違うんだと思わなくてはいけない。政治家は2世、3世ばかりではないか。独裁国家の息子、孫が引き継いでいる国と同じではないかと」いう言葉を思い出してしまった。ウガンダの不幸があるから人は学ぶことができる、自分の幸福を感じることができるくらいのものなんだろうなと思う。語り継ぐことはできても、人は経験の中でしか学べないものなんだと思わされてしまった。人間は、そんなに賢くないと理解することが平和を目指すことにも繋がるが、逆に暴力に頼る社会を作ることにもなってしまうとも思う。考えさせられる映画でした。
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