それが多分 辛い思い出でも
残しておきたい記憶がある
それが多分 悲しい別れでも
残しておきたい傷がある
全て忘れようとすることは
全て否定するということ
二人のしてきたことが
無意味だということ
それじゃ あまりにも悲しすぎる
あの優しい出会いも
切なかった夜も
傷つけ合った言い争いも
静かに仲直りした朝も
全てが私で
全てがあなただった
記憶を消したいほど憎んでも
記憶を消したいほど恨んでも
やっぱりあなたが
好きだった
やっぱりあなたを
許してしまう
あなたとのたくさんの傷を抱えながら
あなたとのたくさんの記憶に抱かれながら
私はこれからも 生きていく