まーしー

ドラえもん のび太とアニマル惑星のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
のび太の家に突如現れたピンク色のもや。そのもやを抜けると、そこは二足歩行の動物たちが暮らすアニマル星だった——。
ドラえもんたちがそのアニマル星を狙う悪の組織と対決する映画シリーズ第11作。

擬人化された様々な動物が登場する本作。
黒ヤギからの手紙を食べる白ヤギ、お巡りさんの犬、郵便屋のペリカンなど、童謡などから着想を得たと思われる個性あふれるキャラクターが特徴。
中でも、準主役となったのが犬のチッポ。ヤンチャ盛りで冒険心にあふれている。トラブルメーカーだが、のび太たちとの友情には爽やかさを感じた。

ドラえもんたちも動物に扮装するなど、一見メルヘンチックな内容。
だが、扱っているテーマは「環境破壊への警鐘」と重い。
自然が守られているアニマル星に対し、環境問題や核戦争で荒廃した地獄星も登場する。
また、なぜアニマル星が誕生したのか、その星を狙う秘密結社「ニムゲ」の目的は何なのか——こうした問いに対する答えが少しずつ明らかになっていくが、その解の根底には環境問題が横たわっている。
ドラえもん一行vs秘密結社「ニムゲ」の対決に終始せず、社会的メッセージが富んでいるところに作品の深みを感じた。

以上のように、設定は子ども向けでもテーマは大人向けとなっており、二世代、三世代で楽しむことのできる作品だろう。

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ワクチン接種の副反応で寝込んでいました。突然襲ってきた悪寒で手足が痙攣したかのように震え、このまま気を失うかと思いました。
この間のTLを追いかけたつもりですが、見落としがあったらごめんなさい<(_ _)>