Nana

パイレーツ・ロックのNanaのレビュー・感想・評価

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)
3.5
1960年代、イギリスでほとんどポピュラーミュージックが放送されなかった頃に、船上から24時間ロックを放送した海賊放送のストーリー。実話にインスパイアされた話というのも驚き。

ストーリーテラーとなる、高校を退学になった青年がママに送り込まれた海賊船で、クセの強いDJたちに、初恋や友情、男の子らしいバカなこだわりなどを学んでいくアオハルストーリー。
ストーンズ(ジャニーズではない)やザ・フーなどのロックのスタンダードにのって展開する。

船長はビルナイ、珍しくモテキャラのニックフロスト、ヴィランの役人がケネス・ブラナーなど、キャストが豪華。
たまに船にやってくるビッチたちも美人揃いで60年代のファッションがかわいい。

何よりも印象に残ったのは、ラジオを聴いている当時のイギリス人の生活や、ロックを楽しんでいる人々のイキイキとした人物描写。
イギリス人のロック愛が感じられました。

全体的に小さいエピソードを細々貼り付けたコラージュみたいで、わ〜って盛り上がるシーンや爆笑シーンもあまりなく、正直やや冗長な印象だけどロックファンなら楽しめる作品だと思いました。
Nana

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